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技術紹介

道路ストックマネジメント

平成26年度の道路ストック総点検業務では、様々な地方自治体で落下や倒壊による第三者被害を防止する観点から、施設の健全性の点検が実施されました。その中でも社会資本の一部となる道路照明施設は平成19年10月に「道路照明施設設置基準」が改定され、道路構造令第31条および第34条に規定される照明施設を「道路照明施設」として扱うことが明確に定義付けられました。今後は「道路照明施設」の維持管理・更新に関わる関連事業が急速に進展するものと思われます。とりわけ、既存の「道路照明施設」は、社会的需要や老朽度の判定、改修時の費用対効果等を総合的に勘案した上で、効率的かつ適切に更新するといった、ストックマネジメントが求められるようになりました。
そこで、道路ストック総点検で判定された「道路照明施設」の損傷頻度Ⅲ〔「施設の倒壊、落下等のおそれあり」の判定〕の施設を対象に、社会的要因などのリスク検討を交え、事業の優先順位を決めることが必要です。さらに損傷の頻度に応じた対策工法を検討し、施設ごとに修繕費と今後の維持費を算出します。これらの情報をGIS上のポイントデータ(道路照明灯)に属性データとして入力します。学校や鉄道駅など重点事業対象エリアを任意に設定し、指定した区域における照度分布、事業費・維持費の集計を可視化シミュレーションできるシステム(『道路照明施設シミュレーションシステム』)として策定しました。

道路ストックマネジメント

この『道路照明施設シミュレーションシステム』を活用し、地域の「道路照明施設」更新計画を策定します。更新計画とは、道路ストック総点検で得た損傷頻度Ⅲの道路照明施設を対象に、既存の照明灯の修繕費及び維持費(ランニングコスト)と新たにLEDライトへ更新した場合の費用対効果や照度分布の比較検討を行い、地域にとって、より安全で適切な道路照明施設の全体配置計画として見直しを行います。この更新計画は、防犯カメラとの併設で防犯対策としても活用できます。このようにGISシミュレーションシステムを活用することで、費用対効果とランニングコストを可視化した更新計画をリーズナブルに実現可能になりました。

道路ストックマネジメント

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